操作説明やチュートリアルで初めてプレイする人が迷わず遊べるように心がけよう

操作のチュートリアル、
作ってほしいな~
チュートリアル、っすか


Unityインターハイでは審査員の方々がゲームをプレイするわけだが、はっきり言って操作説明を見ずにいきなりプレイしはじめる場合がほとんどである。審査員に限らず、世の中の多くの人はゲームをプレイしはじめる前に説明書や資料を読んだりはしない。

ということは、全く予備知識なしでゲームをスタートしても操作、そしてゲームの目的がわかるようにしておいた方が良い。ゲームを開発していると何をどうすればいいのか、開発者本人は理解しているので迷うことなくゲームを進められるが、多くのプレイヤーはそうではない。どのボタンやキーを押せばいいのか?そして何をめざしてゲームを進めればいいのか?これらを伝える気配りをしよう。

操作説明

一番楽なのは
タイトル画面とかに全部書いておく
パターン
100パー目に入るやり方っすね



「せつぶんくん」ではタイトル画面の左側に記号で操作説明が書かれている。3Dモデルにモーションさせているのがデザイナーのちょっとした工夫だ



「天使のホッピング」ではそんな余裕はなかった……^^; が、ゲームスタートするためにSpaceキーを押させている。キャラクターがピョンピョン跳ねているが、Spaceキーを押すとホッピングの「溜め」が入り、初めて上へと登ることができる。これによってプレイヤーが上を目指せばいいことが自然にわかるようにしている


タイトル画面での操作が
そのままゲーム中の操作に
なっているといいんだよね
この記事で紹介してた
手法っすね!



前にも紹介したUnityインターハイ2015優勝作品「怖がり少年(愛知県・東郷高校)」。「僕は暗闇が苦手だ。」の字幕から始まり、タイトル画面でプレイヤーを歩かせてからゲームをスタートさせることで自然に操作方法を説明している。暗闇が苦手なので明かりを付けなくてはならない、という世界観とゲーム性もすんなり理解できる


これはうまくいった例だけど
ただタイトルに説明があるだけでも
いいんだよ
ちょっとカッコ悪くないっすか?
販売じゃなくて個人制作だし
普通は宣伝サイトとかないんだからさ

操作がわからない方が
良くないね
なるほど~


もちろん操作説明が見やすいに越したことはない。ボタンやキーボード、マウスの画像を使ってグラフィカルに表現するとより良いが、操作説明ボタンを押すとUIテキストで操作を表示する、といったやり方でもいいと思う。

ゲームパッド対応していてもマウスやキーボード操作を想定しよう

前にゲームパッド対応の記事
書いたけどさ
あれ良かったっすよー
ゲームパッドがなくても
遊べるようにしておかないと
いけないぜ
えっ そうなんすか!?


ゲームパッド対応すると一部の審査員の評価が上がる(はず)と書いたが、だからと言ってマウスやキーボード非対応ではよろしくない(PCの場合)。審査員がたまたまゲームパッドを会社に忘れてきてしまうかもしれないし、まわりの友達やダウンロードした見知らぬ人がゲームパッドを持っているとは限らない。ゲームパッドはあくまで推奨とし、マウスやキーボードなどでも操作できるようにしておきたい。

ゲームの目的を伝えよう

ゲームの目的が
わからないゲームは
あまり良くないね~
どういうことっすか?
アイテムを探さなきゃいけないとか
脱出しないといけないとか
目的がわからないと
どう遊べばいいかわからない
なるほど~
「隠されたカギを探せ!」とか
表示するだけでも
いいと思うんだけどね


このあたりは事前にまわりの家族や友達などに遊んでもらって、迷わずにプレイできているかを確認しておくといいだろう。また、果たして自分のゲームが面白いのか、作っている本人はだんだん麻痺してくる。ちゃんと面白さが伝わっているか?を見てもらおう。

「怖がり少年」は
廊下のスイッチを消したり点けたりして
進んでいくパズルゲームなんだけど
面白いアイデアっすよねー
作った本人は
果たしてこれが本当に面白いのか
相当悩んでいたらしいぞ
えっ そうなんすかw


前にも書いたが、長くプログラミングやテストプレイを繰り返していると、操作方法はもちろん面白さや難易度のバランスもよくわからなくなってくるものだ。必ず誰かまわりの人にプレイしてもらってみることをオススメするぞ!

長すぎるプロローグを作らない

ストーリーや設定が語られる
長いシーンを最初に持ってこない方が
いいかなぁ~
早くゲーム遊ばせてよって気に
なることがあるっすねw
壮大なストーリーがあっても
最初にプレイヤーが操作できる
お試しステージを用意すると
いいかもしれないね


プレイヤーは早く「君の作った個人制作ゲーム」を遊びたいと思っている。まずはどんなゲームなのか、面白い部分やギミックをサクサク体感できるようになっているといいと思うぞ!